(18)村人Dは完璧主義。
村人Dは「正解」を求めています。
失敗が怖いからです。
村人Dは完璧主義です。
しかし完璧な人間はいないのです。
一芸を極めている専門家であっても、専門分野を全て分かっているわけではないのです。専門家集団のJAXAやNASAでも宇宙の正体を解明できていません。
絶世の美女でも、国によってはそうでもなかったり、むしろ好まれなかったりします。
立ち居振る舞いが非常に良く、皆に好かれるような人であっても嫌う人はいます。
完璧というのは幻想なのです。
でも完璧を求める村人D。村人Dは完璧になれば幸せになれると思っています。
村人Dは幻想を夢見ているのです。
雲一つない空に手を伸ばし、雲を掴もうとするようなものです。もちろん掴めません。そこにないのですから。
村人Dは真面目なのです。少しの失敗も人生が終わるような失敗に思えます。
完璧主義をやめたい村人Dは、失敗してもどの過程まではよくできたか振り返ることにしました。
するといつも同じところで躓いてることに気づきました。
「失敗」に気を取られて自己嫌悪をし、落ち込んでいるだけで、「もうだめだ全て失敗だ」と死にたくなるような落ち込みをしていました。
振り返りたくもないので、そのまま失敗の原因を振り返ることをしませんでした。
一つ一つの過程を振り返ることによって「自分はここまでできている。後一歩。この過程ができればよかったのだ。」と冷静に分析できるようになりました。
焦るばかりでは何もできません。落ち込むだけでは現状は変わりません。
未来の自分が少しでも楽になるように、「失敗」という現実に今、向き合うのです。
すると「なあんだ、後ちょっとだったんじゃん」と軽く受け止めることができます。
村人Dは少し、心が軽くなりました。